運命再編スタンダードの環境について

2015年2月23日 MTG

運命再編のスタンダード環境を考察、というか現在の自分の認識をまずは文章化しておきたいと思います。

環境を支配するデッキタイプ、存在感があるのはやはり『アブザン』『赤白アグロ』『青黒コントロール』の3つ。
特にアブザンはタルキール覇王譚に引き続き猛威を振るい続けるデッキですね。

■アブザン
速度によってアグロミッドレンジコントロールと区分されるものの、明確な定義はない。
ここでは『』のとおり定義付けつつ各タイプを考えてみる。

・アグロ：『1,2マナ生物(《森の女人像》除く)を多数採用。』
　《荒野の後継者》《羊毛鬣のライオン》《ラクシャーサの死与え》という優秀な2マナ生物からはじめ、《先頭に立つ者、アナフェンザ》《包囲サイ》で一気に攻め立てる。
　《始まりの樹の管理人》を取ると一層軽くなり、《風番いのロック》を取るとミッドレンジよりになる。

・コントロール：『《太陽の勇者、エルズペス》と《対立の終結》をそれぞれ2枚以上採用。』
　同居候補は《真面目な訪問者、ソリン》《精霊龍、ウギン》《リリアナ・ヴェス》あたり。《思考囲い》や《胆汁病》で序盤を凌いでPWで制圧するタイプ。
　生物は《クルフィックスの狩猟者》《包囲サイ》《黄金牙、タシグル》が基本。(これらのみのレシピが多い様子？)

・ミッドレンジ：『アグロとコントロールの中間。』としか、言い表せなかった。
　アグロでは使わない《森の女人像》を取っていたり、《風番いのロック》ら5マナ生物を3枚以上取っていたりするやつ。
　《エルズペス》も1,2枚入ることはあるけど、フィニッシャーに据えるというよりは同型対決で降着した時用といった感じ。
　正直最近見てないのでよくわからない。ごめんなさい。

アブザンと言っても幅が広すぎて、共通点は《包囲サイ》と《英雄の破滅》くらい。サイ強すぎなんじゃよ……モダンでも活躍するくらいだしね、仕方ないね(なくない)。
明確に不利が付くのは青黒コントロールだけで、その他は多少の相性差こそあるもののカードパワーでごり押していけるのが魅力的。

■赤白アグロ
《ゴブリンの熟練扇動者》、《軍族童の突発》、《かき立てる炎》の三本立て。単体でも強いのに組み合わさると訳がわからない爆発力を生む。
2マナ生物は序盤の殴り合いに滅法強い《道の探求者》と、延命からの後半アド取りができる《魂火の大導師》の選択……と思いきや両方4取ってるレシピもありましたけど。
後半のシメには《嵐の息吹のドラゴン》や《風番いのロック》が空から襲いかかる。
除去は《かき立てる炎》に加え《岩へのつなぎ止め》《稲妻の一撃》等軽量なものを生物と共に連打する。息切れ対策には《前哨地の包囲》。

メインデッキの構造上《エルズペス》本体も兵士3体も一発処理できないので、唱えられたらほぼ負け。その関係上、アブザンアグロはいけるけどアブザンコントロールは辛い。
青黒コンは《つなぎ止め》が完全に腐り火力も微妙と、絵に描いたような天敵。土地が止まってる間に《熟練扇動者》で殴り、《前哨地の包囲》カンモードも貼って全除去される前に焼き切るしかない。

なお派生として(括るにはいささか乱暴だが)1色足したジェスカイ、マルドゥもいる。デッキは別物だがゴブリンセットは大体入ってる様子。

■青黒コントロール
《命運の核心》と《精霊龍、ウギン》が加わり明確に強化されたデッキタイプ。
ひたすら除去して、《時を越えた探索》でハンドを回復して、《真珠湾の古きもの》《漂う死、シルムガム》《悪夢の織り手、アショク》といった少量のフィニッシャーでじわじわ勝つ。
どうしても時間がかかってしまうので、大会では時間切れ引分けに注意が必要。勝ち星を上げるには早いプレイも求められる。

構築段階でアブザンを最大の仮想敵としており、当然有利なようにできている。赤白アグロは前述のとおり勝手にハンドを腐らせてくれるので更に有利。
ただしサイドから《見えざるものの熟達》《世界を目覚めさせる者、ニッサ》で露骨に対策してくるので、それも含めると余裕の勝利とはいかなさそう。
一方で不利なデッキには素直に弱く、いわゆるドブンがないので相性差を覆せない印象。緑単信心が調子良く回って3T目に《囁きの森の精霊》を出すとほぼ詰みじゃないのかな。
更にティムールにはコントロール絶対殺すマンこと《凶暴な拳刃》がおり、まず勝てない模様。数が少ないので諦める他ないのかも。

……青黒コントロールは運命再編直後に一度対戦したきりなので、なんとも歯切れが悪いことしか言えません。情報求む！

自分の認識としてはこんなところ。いやいやそれはねーよって部分も多々あるとは思いますが、ご指摘くだされば助かります。
次回はこれを踏まえて、じゃあ何デッキを使いますかって話をしたいと思います。