GPの3戦目が終わったあと、隣を見てたらちょっとしたミスが生じました。
ジャッジのヒアリングに対する状況申告が正確ではないと感じ、ジャッジの許可を得て観戦者目線の説明をしたところ裁定が変更に。
最終的には貴重なヘッドジャッジの裁定とアドバイスを聞くことができたので、参考までにメモしときます。
■事実
▪プレイヤー(以下A)が対戦相手(以下B)に《スカラベの責め苦》(以下《責め苦》)をエンチャントしている
▪《責め苦》エンチャントから10ターンほど経過したBのターン開始時、Bは「アンタップ、アップキープ、ドロー」と続けて宣言してトップのカードを見てしまった(手札に加えてはいない)
■最初の状況申告
▪Aは《責め苦》の誘発を宣言するつもりだったが、止める間が無かった
▪Bはこれに対して同意した
■これを聞いたジャッジの裁定
▪Bに対して「過剰なカードを見た」警告
▪デッキをシャッフルして、《責め苦》の誘発型能力を解決、それからドローすること
■観戦者(ぼく)の横槍
▪Aはトラブル以前の数ターンの間、Bのアップキープ開始時に《責め苦》の誘発を明示していなかった(ように見えた)
▪Bはトラブル以前の数ターンの間、アップキープに自主的に《責め苦》の能力処理をしていた(ように見えた)
■プレイヤーの状況申告
▪Aは「お互いにちゃんと認識して処理していた」と主張し、Bも同意した
▪しかしAは「誘発を明示してはいなかった」ことを認めた
■横槍を受けたジャッジの裁定
▪Aには毎回《責め苦》の誘発を宣言する義務がある
▪今回は止める間もなくドローされたとは言え、これまで誘発宣言を怠っていたことを考慮すると、誘発忘れと判断する
▪Bは既にトップを見ているため、ドローした後に「対戦相手の誘発型能力を誘発させるか否か」を選ぶことができる
Aはこれに納得がいかず、ヘッドジャッジに上告
(なおヘッドジャッジが来る前にBが「これ私が誘発を認めて、ドロー分無視して処理すれば丸く収まりますよね」と言ってた。つまり二人は横槍前の裁定に納得していた)
■ヘッドジャッジの最終裁定
▪今回のトラブルはコミュニケーションの問題である
▪Bが見たカードを手札に加えた状態で、《責め苦》の誘発型能力を処理すること
▪A,Bどちらにも警告はなし
■ヘッドジャッジからのアドバイス
▪《責め苦》のコントローラーは毎回きちんと誘発を宣言すること(義務)
▪《責め苦》されてる方は「Can I draw?(ドローしますね?)」と聞くと良い(相手がOKしたら明確に誘発忘れ)
ヘッドジャッジの裁定は横槍裁定をベースに「誘発は任意でなく強制」というのが違いですね。
この裁定自体はルール的にはちょっと「?」です。誘発忘れでないなら巻き戻し、誘発忘れなら誘発任意が原則なはずなので。
ヘッドジャッジがコミュニケーションエラーだからと裁量を利かせたのか、他ジャッジの通訳通した関係で状況申告や最終裁定が誤認されたのかはなんとも言えません。
ただ、少なくとも「相手が自主的に処理してるから」と誘発宣言をしないでいた場合、相手が処理を飛ばしてしまっても文句は言えないというジャッジの意向はわかりました。
当然と言えば当然ですが、自分の誘発はしつこいくらいに宣言しましょう。お互いが気持ちよくゲームするためにも。
なお横槍刺されたプレイヤー二人は「せっかく気持ちよくプレーしてたのにないわー」と非常に不愉快そうでしたが、ジャッジへの申告をなあなあにしたお前らが100%悪い。悔いたまえ。
あと全然関係ないけど、加虐持ちをダブブロされて「割り振りは?」と聞かれたとき、「じゃあこっちに3点」とか答えちゃうと最悪誘発忘れになります。
複数ブロックされた直後に指定するのは「割り振り順」だけで、「割り振り点数」を指定するのは戦闘ダメージ・ステップです。気をつけましょう。
ジャッジのヒアリングに対する状況申告が正確ではないと感じ、ジャッジの許可を得て観戦者目線の説明をしたところ裁定が変更に。
最終的には貴重なヘッドジャッジの裁定とアドバイスを聞くことができたので、参考までにメモしときます。
■事実
▪プレイヤー(以下A)が対戦相手(以下B)に《スカラベの責め苦》(以下《責め苦》)をエンチャントしている
▪《責め苦》エンチャントから10ターンほど経過したBのターン開始時、Bは「アンタップ、アップキープ、ドロー」と続けて宣言してトップのカードを見てしまった(手札に加えてはいない)
■最初の状況申告
▪Aは《責め苦》の誘発を宣言するつもりだったが、止める間が無かった
▪Bはこれに対して同意した
■これを聞いたジャッジの裁定
▪Bに対して「過剰なカードを見た」警告
▪デッキをシャッフルして、《責め苦》の誘発型能力を解決、それからドローすること
■観戦者(ぼく)の横槍
▪Aはトラブル以前の数ターンの間、Bのアップキープ開始時に《責め苦》の誘発を明示していなかった(ように見えた)
▪Bはトラブル以前の数ターンの間、アップキープに自主的に《責め苦》の能力処理をしていた(ように見えた)
■プレイヤーの状況申告
▪Aは「お互いにちゃんと認識して処理していた」と主張し、Bも同意した
▪しかしAは「誘発を明示してはいなかった」ことを認めた
■横槍を受けたジャッジの裁定
▪Aには毎回《責め苦》の誘発を宣言する義務がある
▪今回は止める間もなくドローされたとは言え、これまで誘発宣言を怠っていたことを考慮すると、誘発忘れと判断する
▪Bは既にトップを見ているため、ドローした後に「対戦相手の誘発型能力を誘発させるか否か」を選ぶことができる
Aはこれに納得がいかず、ヘッドジャッジに上告
(なおヘッドジャッジが来る前にBが「これ私が誘発を認めて、ドロー分無視して処理すれば丸く収まりますよね」と言ってた。つまり二人は横槍前の裁定に納得していた)
■ヘッドジャッジの最終裁定
▪今回のトラブルはコミュニケーションの問題である
▪Bが見たカードを手札に加えた状態で、《責め苦》の誘発型能力を処理すること
▪A,Bどちらにも警告はなし
■ヘッドジャッジからのアドバイス
▪《責め苦》のコントローラーは毎回きちんと誘発を宣言すること(義務)
▪《責め苦》されてる方は「Can I draw?(ドローしますね?)」と聞くと良い(相手がOKしたら明確に誘発忘れ)
ヘッドジャッジの裁定は横槍裁定をベースに「誘発は任意でなく強制」というのが違いですね。
この裁定自体はルール的にはちょっと「?」です。誘発忘れでないなら巻き戻し、誘発忘れなら誘発任意が原則なはずなので。
ヘッドジャッジがコミュニケーションエラーだからと裁量を利かせたのか、他ジャッジの通訳通した関係で状況申告や最終裁定が誤認されたのかはなんとも言えません。
ただ、少なくとも「相手が自主的に処理してるから」と誘発宣言をしないでいた場合、相手が処理を飛ばしてしまっても文句は言えないというジャッジの意向はわかりました。
当然と言えば当然ですが、自分の誘発はしつこいくらいに宣言しましょう。お互いが気持ちよくゲームするためにも。
なお横槍刺されたプレイヤー二人は「せっかく気持ちよくプレーしてたのにないわー」と非常に不愉快そうでしたが、ジャッジへの申告をなあなあにしたお前らが100%悪い。悔いたまえ。
あと全然関係ないけど、加虐持ちをダブブロされて「割り振りは?」と聞かれたとき、「じゃあこっちに3点」とか答えちゃうと最悪誘発忘れになります。
複数ブロックされた直後に指定するのは「割り振り順」だけで、「割り振り点数」を指定するのは戦闘ダメージ・ステップです。気をつけましょう。
コメント
選択肢を持つのがBなのだから責任は全部Bが負うべきなのに
ジャッジ全体がAのせいにしたがる傾向が強くてほんと腹立つ
マジですか、真逆の意見でびっくりしました。ぼくはBが責任負う方が糞だと思います。
誘発型能力をコントロールしてない側が責任負うとかMTG辞めるレベルなんですけど……例えば「対戦相手のアップキープの開始時、そのプレイヤーに1ダメージ」ってエンチャントがあって、受ける側が忘れてたらペナルティって糞じゃないですか?
もしこれが糞だと思うなら、「誘発型能力はコントローラーに責任があるが、その誘発型能力を受ける側に何かしら選択肢がある場合、例外的に受ける側に責任がある」ってことですか?
例に出してるのは貫かれた心臓の呪いの事ですかね?
こっちの呪いの場合はターンごとに効果の変動が無くBの盤面やライフや手札に関わらず及ぼす効果が均一なので、Bがドローした後でも「1点食らっといてね」とでも指摘すればいい話ですが、スカラベの責め苦はBが選択制を持つのでドローまで行ってしまうとジャッジを呼ばざるを得ません
毎ターン確定で誘発するというのに毎回こんな事やってるようじゃ、Aがターン終了を宣言したらAが何か言おうとする前に素早くカードを起こしてドローを見てしまえばそのうちスカラベの責め苦を踏み倒せるようになる、とBが考え出すのは時間の問題でしょう
そもそも確定で誘発するエンチャントが公開領域にあるのなら、ターン終了が宣告された時点で次の誘発で何を支払うかBは考えておくべきなのに、Aに警告が入るようでは何も考えてないド素人のふりをしたプレイヤーは得ができますよと言ってるのと同義ですんで
→その場合「過剰なカードを見た」警告ってのが最初の裁定なんてすが。もしかして記事をお読みでない?
あくまで「お互いに忘れていた場合」は、内容を問わずコントローラーに責任があるという話なんですが。
どの道、誘発型能力の内容によって責任の所在が別れるなんてルールは糞糞の糞だと思いますので、おそらく一生分かり合えないと思います。
ターン終了発言からすぐドローされたとしても、普通はBがアンタップアップキープドローの発言をしなかったことによるミスになりますし、Aの過失にはならないと思います
今回はずっとAは言ってなかった、つまり発言自体する気がなかったとみなされ、たとえBが故意に即ドローしてもAが悪い扱いになるでしょうね
てか、普通に「お互い忘れないようにデッキトップに目印でサイコロ置いておいて良いですか?」で済む問題なんだけどね
記事中に書いてある以上の情報は覚えてないので、そこを仮定して云々言っても無益かなと考えます。
ので、すみませんがノーコメントで。
ルール適用度が一般ならそれがいいですよね。ぼくもそうするかな。
でも適用度が競技なら、ぼくは積極的に相手の誘発忘れを期待しちゃいますね。具体的には「アップキープドロー」と言いトップを取って場に伏せて置く→相手が誘発を宣言すれば処理し、どうぞと言えば誘発忘れとして進めます。
逆に使う側なら《スカラベの責め苦》を指でトントンしながら「ターンエンド」と言います。これで100%誘発忘れにはなりません。
競技レベルにおいては「誘発型能力を覚えておくリソース」をコントローラーが消費して当然と考えていますので、コスかろうがズルかろうがぼくはここまでしますし、似たことをされたときも「態度悪いな」等とは思いませんでした(むしろ「ルールにしっかりした人だな」と感じました)
繰り返しますが競技レベルの話で、一般レベルでは相手にアドバイスするくらいフレンドリーにやってます。誤解なきよう。
手を置いて「ドローします」って聞いて反応伺う、くらいのがいいかも。
(なおどちらも実際にやったことはない。対戦相手がアンタップ中に忘れず宣言していたため。)